京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

自分のことだと忘れてしまう

ゼミの運営について、あれこれ考えている。

基礎演習では、意欲のわかない学生をできるだけついてこられるようにあらゆる努力をしている。だが、専門演習は、就職時期に近づいてきているので、少し異なった厳しさを前提にしている。つまり、ゼミを希望する学生にあらかじめ次のことを言っている。基礎演習のように最低線を抑えることではなく、最先端を支援することになるので、ついてこれるように努力して欲しい、と。そして、この意見に承諾することを前提にしている。もちろん、ついてこれない学生にも追いつけるような仕掛けを作っているので、意欲のある学生と一緒に努力することは可能である。しかし、意欲のわかない学生は、その仕掛けにも入ってこない。これでは私の思いが伝わらない。

そういうことを、今日、教育トレーナーである知りあいに話したら、さすがにいいコメントをくれた。つまり、専門演習であっても、導入教育と同じように考えればいい。しかも、ゼミでは報告者一人に対して全員(20名程度)が聞いて議論するという方法ではなく、最初三名で議論し、次に六名で議論し、最後に24名でするという段階を踏んでいけばいいとのこと。

私がもし他人であれば同じようなアドバイスをするだろう。しかし、いざ自分が障害にぶつかった時には当事者であるがゆえに、思いつかないことをズバリ言ってくれた。

要は、初心に返れということである。専門演習は、基礎演習とは違ってみっちりしようというにしても、段階を踏みながら進むというプロセスを忘れてはいけないのである。

専門演習の内容を少し練り直してみよう。