京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

Welcome back

このところ過去会った学生との再会が続いている。

一人は、前任校での学生である。精華大の学生が会社訪問に行った時のグループ討論で私を知っている他大学の学生と出会ったとのこと。その精華大生は一回生の時にゼミ生だったが、その後付き合いが途絶えていた。それが昨年あるメディア訪問という企画を進めていた話をその学生が聞きつけて再会した。

先日、その学生が食堂で私のところに走ってきて、メモを渡してくれた。そこには、じっくり考えると思い出した懐かしい名前が。今は別の大学の大学院に在籍していて就職活動をしているとのこと。関西の大学どうしならば、会社訪問のグループ討論の場で出会うことは珍しくないが、関西以外の大学にいた学生が関西に来て、しかも、私の知っている精華大生と会うのはかなり珍しい。彼は、ゼミ生ではなかったが、一回生の必修科目で知り合った。講義終了後、翌年の新入生ガイダンス用にこの科目のプロモーションビデオで主役を務めてもらったのでよく覚えている。
ビデオのあらすじは、たわいもないものである。あるバーのカウンターに座っている男女が別れ話を始めた。すると、いままで口べただった男性が、ここが勝負とばかりに突然愛を語りだした。彼女は、心を込めて愛を語る男性の素晴らしさにうっとりし、めでたしめでたしというストーリー。ちなみにバーのパーテンダーは私が務めた。素人作品であったが、前説、後説には知り合いのNHKアナウンサーにボランティアで参加してもらった。この作品をガイダンスの場で上映したら大受けしたのは言わずもがなである。

就職活動が終わったら、彼と対面したい。ビデオをDVDにして持っていこう。

もう一人は、昨年、退学した学生である。AO入試の時からの知り合いで、たまたま基礎ゼミでも担当したが、正直言って、あまり熱心ではなかった。ラジオ番組を作りたいと言っていたが、夜間バイトに力を入れていたし、体調も優れなかったので、休みがちだった。退学の時にも、「この大学では別に好きなゼミもないし、特にいたいと思わない」と言っていた。私は、「いつ帰ってきてもいいから、待っているよ」と言って分かれた。

それが昨日一年ぶりに、メールで連絡してくれて、再入学をしたいとのこと。
一度やめた学生を受け入れてくれるかどうかかなり不安だったようだが、その学生が「勉強したくなったんです」と言ったことは大きな変化だ。自分で学びたいと思った時こそ大学の役目がある。喜んで受け入れたいと思う。退学後は、運良くいい仕事をしていたようでその経験も生かしてもらいたい。
手続きがうまくいきますように。

新しい出会いとともに、これまでの出会いも絡み合いながら、夏を迎えることになる。