京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

いったいいつ出るの?

(今夜は、アジアプレスの玉本英子さんの講演会があり、その後に彼女にインタビューした。それをポッドキャスティング第二弾としたいのだが、本人の確認を取ってからアップするので、今日は別の話題を。)

昨日、知り合いから電話がかかってきた。

挨拶もそこそこに、「まず謝まなければならないのだけれども」という言葉から始まった。何のことかというと、実は、彼が編者を務めている共著本の出版が大幅に遅れていることを詫びたのであった。
この本は、シリーズとして完結すれば、10巻以上になる予定だが、まだ5,6巻しか出版されていない。当初の計画からすると、5年以上店ざらしになっている代物だ。さきほど謝ってくれた編者は、私も執筆者の一人である未刊行本の編者であった。彼はかなり後から編者になったことをよく知っていたので、どちらかというとかわいそうな役回りである。そのため、彼が謝ってくれたのは、むしろ申し訳ないと思ったくらいだ。


では、一体誰に責任があるのかというと、締め切りを守らない筆者が第一に上げられるべきだ。ただ、この場合、いろいろ経過もあるので、なんとも言えない部分もある。かくいう私は、締めきり通り原稿を提出していたので、編者や出版元からすると、好意的に見られている。


そこで、電話の用件は、この巻を本格的に出版しようという編者と出版社の意図を私に知らせることであった。その上で、「提出済みの原稿は、時間が経過しているが、未だに出す価値がある。修正するとしても、最小限にしてほしい。それよりも、むしろ、まだ未提出者がいるため、ページ数に余裕があるので、もう一本書いてほしい」という要望だった。


頼まれると野心が沸いてくる私なので、すぐにテーマが思いついた。すると、「それを巻頭論文にしたい」と言っていただくほど、気に入ってくれた。ただ、すぐにもう一つのテーマが思いついたので、それはどうかと尋ねたが、それは時期的にまだ早い、という反応であった。締め切りが二ヶ月という短さなので、今から資料の読み込みが必要な後者のテーマはどう見ても難しそうなので、おそらく前者になると思う。


現状分析論文は、自分でその流れを追いながら、その時々の資料を読み込んだり、関係者にインタビューしたりすれば、原稿は書きやすい。ただ、既出の論文と重ならないように、新しいデータと知見を盛り込むことが必要である。

この巻の刊行をめざして、私が役に立てば光栄だ。秋から冬には締め切りが重なるが、それもまた光栄なことだ。

現段階では、具体的な署名やテーマも明記できないので、読者は狐につままれたような話で申し訳ない。来年になれば明らかになるので、半年ほどお持ちいただきたい。