京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

オープンキャンパスは、ワールドカップがテーマだ!

筒井の授業を聞く
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(ダウンロードするか、iTunes for mac/winで見てください。)

W杯ビジネス30年戦争

W杯ビジネス30年戦争

8月4〜6日までは、高校生向けのオープンキャンパスが開催された。
6日には、人文学部三学科(社会メディア、文化表現、環境社会)の体験講義がおこなわれた。社会メディア学科では、午前は「ワールドカップと社会」、午後は「アニメと社会」というテーマで、四名の教員が15分づつ授業をおこなった。私は午前のワールドカップのテーマの中で、広告代理店とFIFA国際サッカー連盟)とが密接に連携しながら、サッカーの商業化を推進し、その結果、試合や選手の体調よりも、ビジネスの論理が優先している。そのため、試合自体の面白みが低下している。そこから脱却するためには、視聴者は、もっと選手が素
晴らしい試合ができるように主張すべきであることを訴えた。

以下がそのレジュメである。

メディアのチカラ−放映権高騰とそれに参入する日本企業−

2006年FIFAワールドカップ ドイツ大会
オフィシャルパートナーズ15社;
アディダス、アンホイザー・ブッシュ、アバイアコカ・コーラ、コンチネンタル、ドイツ・テレコム、エミレーツ航空富士フィルムジレットヒュンダイマスターカードマクドナルド、フィリップス、東芝

米国 8社、ドイツ 2社、日本 2社、韓国 1社、オランダ 1社、アラブ首長国連邦 1社



「これは犯罪だ」とジーコ監督が怒った。

予選リーグ日本・クロアチア戦のあと、ジーコ監督が、試合の開始時間について、怒りをぶつけている。テレビの都合で、あんな酷暑の中で、二試合も連続して試合を行うハメになったと。

サッカー・ビジネスとは
 FIFAやワールドカップサッカーと関係の深い広告代理店は、日本の電通
70〜80年代日本企業の経済力を背景に電通が取り仕切った。それをFIFAが目をつけた。

ワールドカップ商業化の歴史
 1978年までの「入場料収入中心時代」
      ↓
 1982年からの「スポンサーの時代」
      ↓
 2002年には「テレビの時代」

 2006年ドイツ大会で、FIFAと各国組織委員会の収入3000億円以上
        2000億円近くは放送権の収入


スポンサーの事例: 東芝
2001年から2006年の5年間 120億円
投資効果があったのかどうか疑問である。
その一方で、電通は、広告企業を集めて、放送局や出版企業に売り込むことで手数料獲得し、肥大化している。
  電通   売上高は2兆近く(2006年)


スポンサーの意向による選手の酷使
 たとえば、こういう素晴らしいプレイこそワールドカップで見たい。
ロナウジーニョの妙技「Brazillian Ping Pong」という映像を見よ!
http://www.nike.jp/football/siteshell/#,ja,0;jogatv,,0