京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

日本語表現法の授業終了

今年度初めて受け持った日本語表現法のスピーチの授業が終了した。この授業開始早々に記事にしたが、その後は書かなかった。正確に言うと、書けなかった。ライティング授業ならば経験があるが、スピーチの授業は初体験であり、また、どちらからというと不得意な分野であった。


何が困ったかというと、部屋が広すぎる上に、受講生の私語がやまなかったことがかなり自信を失わせたのだった。学生本人はまったく悪気がないのだが、クラブ活動などで同僚である友だちだたくさん受講していたので、内輪の感覚が無意識に私語を招くのであった。


私語をやめさせるためにどうすればいいのかと考えたし、あるいは私語をする理由が学生側にあったのだろうといろいろ考えた。もしかしたら、あまり学生には面白くない内容なのかとかなり悩んだ。


授業内容は、当初は、少し緊張する場で話す訓練をすることにした。そこでは、話す内容はまったく気にしないで、とにかく話す経験だけを積もうということであった。しかも、テーマも少し自分からは離れた話題にした。そこからだんだんと、話す内容を向上させる方向へ、また、テーマも自分の将来というように自分自身を語る方法へと持って行った。


自分自身の夢を語るという最後のフェーズがうまく行かなければ、この授業は失敗だなと思っていた。そう思っていた時期に運良くキャリアカウンセラーの中村恵子さんがたまたまこの時間に近くにおられるとのことで、一度授業を見ていただいた。


最後のフェーズに持って行く方法や授業のコントロールのまずさについて厳しい指摘を受けた。あまりにも厳しかったのだが、みっちりと指摘していただいたことで、こちらの構えもできあがった。それが功を奏したのか、学生の反応が非常にいい。授業終了後も、受講生からメールが来て、大変充実した授業だったという内容をたくさんもらって予想外にうれしい。


終了後に、褒めてくれるならば、もっと私語を早めにやめてくれればいいのにと思いながらも、それは今後の私の課題だと思う。達成感がある授業だった。


学生のスピーチ風景はすべて録画しているのだが、学生の了承を取ってないので、残念ながら、公開は控えたいと思う。