京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

30分間で、人生を選択せよ!

ONE LOVE-ザ・ベリー・ベスト・オブ・ボブ・マーリィ

ONE LOVE-ザ・ベリー・ベスト・オブ・ボブ・マーリィ

昨秋から、間断なく続いている介護生活だが、いよいよ節目を迎えてきた。
この問題は、親族や経験者以外にはあまりわかってもらえないため、ひたすら親族に加重負担がかかっていくものだ。親族は、どう進めばいいのかわからないなかで、重要な決定をしないといけない。


昨日、夕方に職場外での打合せのために、電車に乗っていたら、携帯電話が鳴った。ホームに降りて、聞こうとするが、電波が弱いのと、雑踏の騒音に囲まれて、相手の説明がよく聞き取れない。実にそっけない説明を一生懸命聞こうとするのだが、よく聞き取れない。こちらも冷静さを失いそうになる。もちろん、相手が重要な選択肢を提示していることはわかったが、移動中のこともあり、また他の親族の承諾もえないといけない。しかし、それを含めても、30分間で結果を知らせよ、とのこと。


あまりの態度に怒り心頭だったが、時間がないのですぐに関係者に連絡した。しかし、誰もが即断できるわけではない。結局、最後は、私が決断しないといけないのだった。


残された時間は数分間の猶予しかなかった。心が定まらない中で、これまでの経過、現状、将来像を描きながら、私は、セカンドベストの選択をするために、祈るような気持ちで決断することにした。


数週間前、授業の中で、外交や核戦略にはゲームの理論が多用されており、それは日常生活でも有効である、という説明をしたばかりだった。まさに日常生活におけるゲームの理論の実践であった。


私の決断が正しかったかどうかが、いつはっきりするのかわからない。
それまでは、正しかったという結果が出るように、全力で向き合うしかない。


峠の向こうに、朝日は昇らないにしても、今よりも少し明るくなることを願って。