京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

朝市、ラジオ、テレビ会議

今日は、連休終盤でいい天気だった。
こういう時は、外に出て日を浴びたい。
暑いと、冷えた飲み物がほしくなる。
のどが潤うと、今度はおいしい食べ物が食べたくなる。
そんな単純だが、楽しい日に、京阪三条三条大橋たもとにある「壇王法林寺」の朝市に出かけた。
http://www.radiocafe.jp/dannou/index.html

といっても、本来の目的は、朝市ではなく、京都三条ラジオカフェの野外中継が本堂でおこなわれた様子を見たかったからである。今回は、多地点間を結ぶテレビ会議システムを使ったストリーミングである。連休中、愛知万博会場にラジオカフェが出張イベントを開催しており、京都会場であるこの本堂にもゲストが登場した。
多地点をサーバーなしで結ぶため、100メガの光ファイバーが必須条件である。もっとも、通信環境としてはかなりシビアであるだけに、音声や画像のクオリティーも遜色がないレベルである。トラヒックさえ安定していれば使用に耐えるシステムである。明日は、北海道、横浜、京都、熊本の各都市と万博会場を結んで、市民メディアの可能性について話し合うとのこと。

京都会場のゲストは、太田航平さんであった。彼は、京都の有名な環境運動家であり、ラジオカフェの主要メンバーでもある。彼の紹介で、このお寺で朝市を復活させないかという提案に応えたメンバーが朝市を運営者していた。そこにはたくさんの精華大生も参加していた。メンバー代表の小鹿さんに話を聞いたのだが、この朝市への出店呼びかけは、わずか一ヶ月前だったとのこと。それでも、これまでスローフード活動に取り組んでいた彼女に対する信頼から、近隣の農家、市民農園グループなど40店ばかりが境内に出店していた。「家庭菜園ファーマーズ朝市」と名付けて、自然と人間に優しい食の普及を目指したいとのこと。

この市のもう一つの目玉は、環境対策支援便という車である。イベント用の皿やコップなどを貸し出して、使用後には洗浄して再度使用するという「リユース、リターナブル」は環境保護策を普及しようという試みである。この責任者が太田さんで、彼にもこの活動の意義について話を聞いた。彼によれば、いくつかの行政がこうした活動を始めているが、市民側が始める試みとしてはこれが最初である、とのこと。この活動の効果は、朝市の終了後にあつめたゴミの量を見れば一目瞭然である。数千名の来場者があったにもかかわらず、廃棄が必要なゴミはわずかビニール袋半分ほどであった。この結果をイベント主催者に理解してもらえれば、この活動はかなり広がるだろう。

明日は、ラジオカフェからのテレビ会議である。私も、裏方で見に行くことにしよう。