京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

外国人ゲストの紹介

今回初日のシンポジウムに二人の外国人ゲストが参加されます。

ドイツからは、オープンチャンネルベルリン(OKB)http://www.okb.de/代表 ユルゲン・リンケさんです。

ドイツ オープン・チャンネルとは、1984年、西ドイツで商業放送開始と同時に始まったオープン・チャンネル制度。放送の自由を定めた基本法に基づいています。受信料の一部を用い州ごとの運営により市民が自ら制作した番組を自らの責任で放送し、さまざまな市民団体、女性、高齢者、在住外国人らの番組をコミュニティに届けています。

インターネットの出現で不要論が出るも、創設20周年を迎えてオープン・チャンネル連盟議長のユルゲン・リンケ氏は地域のメディアリテラシーや政治教育のためにその意義をさらに見直そうと呼びかけ、イベントTVやラジオ放送などさらなる可能性を追求しています。

韓国からは、KBShttp://www.kbs.co.kr/『開かれたチャンネル』担当プロデューサーのPARK Jae-Youngさん(朴在榮さん)です。

KBS『開かれたチャンネル』(番組名)とは、かつては軍事政権、現代は大資本に言論が支配される危機を切実にした韓国。言論団体や労働団体が運動の結果放送法が改正され、市民の意見を公共放送KBSが放送「しなければならなくなった」。経済的技術的支援も得て市民自身が企画制作に参加する「開かれたチャンネル」は2001年度から始まった番組で、女性団体を皮切りに、労働団体、環境団体、消費者団体など多様な市民が意見を発信しています。KBSが高い水準を求めるため制作にあたる市民の苦労も多いものの、第1回放送で訴えた「戸主制廃止」はその後、現実のものとなり、公共放送を使う影響力を実感しています。

以上二名の海外ゲストを迎えて、わぃわぃ代表の日比野さんがわが国の状況とわいわぃのこれまでの活動から発言します。司会進行役は、龍谷大学経済学部の松浦さと子さんです。彼女のエネルギッシュな行動力と、さわやかな話しぶりがみなさんの興味を引き出してくれると思います。