京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

アジアプレス最新現地(北朝鮮・イラク)報告会 5月12〜13日開催

ytsutsui2006-05-03

 わが国最大の独立ジャーナリスト集団アジアプレス大阪事務所が、活動報告をする。現地取材したメンバーによる撮影映像を交えて、話が進行するが、今回はライブ感を強めるためのを準備している。たとえば、イラク報告では、現地と電話でつないで質疑応答をする。北朝鮮報告では、脱北女性の証言を交えている。


(昨日、アジアプレスの方から、講演者に綿井健陽さんも参加されると連絡があった。玉本・坂本さんは、イラククルド人地区に、綿井さんは首都のバクダッドに滞在していた。イラク全体の動きをとらえるためには、ますます豪華な組み合わせとなった。)


前回のブログでは、ラジオカフェのイベントがジャーナリズムばかりでよくないと言っているので、矛盾するように思われるかもしれない。しかしむしろ、両者が存在してこそ発信メディアとしてふさわしいからだ。個人的には、どちらも好きだし、違いのよさを吸収したい。


アジアプレスと精華大学とは、人文学部社会メディア学科が設立された時からつながりがある。もちろん、それ以前にもつながりがあるが、大学の授業に関わってもらうことで新しい魅力を知ることができた。それは、ビデオアクティビストとしての彼らの活動とは違った、初心者に向けた彼らの目線を実感できたことである。


ただ、非常勤講師の方の授業は、その実力と熱意に支えられているために、満足度の高いものである。しかしながら、かれらの授業は、他の授業との関連性もなく、また教育カリキュラム上での位置づけもはっきりしない。孤立した授業であることが多い。しかし、それでは単に講師の知名度や経歴に依存しているだけで、大学教育の変化をもたらさない。


その状況を変えようと、精華大学人文学部では、非常勤講師の方の授業も他の授業と関連させるようにしている。
具体的には、いくつかのフェーズで進んでいくことになるが、

  • 第一段階では、非常勤の方の作品を学内外に公開する場の提供をおこなう。
  • 第二段階では、彼らの授業と他の授業とを結びつける。
  • 第三段階では、非常勤と常勤の授業とを相互に結びつけて、全体としてのカリキュラムのイメージを明確にすること、

である。


実は、ラジオカフェのイベントと学内でのアジアプレスのイベントが重なり兼ねなかったので、ラジオカフェイベントから一時的に降りたのだった。しかし、結果的に後者のスケジュールが延期されたので、ラジオカフェにも加われることになった。


以下にお知らせしている、5月12〜13日のアジアプレス報告会は、精華大学のイベント以前に決まっていたのだが、前座的な意味で精華大のイベントを考えていたのだった。昨年度授業を担当して頂いたアジアプレスのジャーナリストが精華大生にもボランティアで手伝う機会を与えてくれた。そこで、何名かの学生がはせ参じている。


12〜13日の報告会が少しでも多くの方に関心を持って頂けるように、アナウンスをしようと思う。是非ご参加下さい。
以下が、報告会の詳細です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アジアプレス 最新現地報告会のお知らせ
  独立ジャーナリストのネットワーク、アジアプレスは、世界各地の現場で、取材活動を続けています。
今回、イラク北朝鮮に焦点をあて、大阪で現地報告会をおこないます。フセイン政権崩壊から3年。いまも混乱の続くイラクで、人びとは、どんな思いで日々をおくっているのでしょうか。
 情報統制の厳しい北朝鮮内部のことは、なかなか外に住む私たちには見えません。抑圧と貧窮の中で、一般の民衆は何を望み、どのように暮らしているのでしょうか? 最新の現地取材の成果を、映像をまじえて報告します。とりわけ、社会の弱者である女性と子供の現状に力点をおきます。北朝鮮イラク内部と電話で結び現地のナマの声を伝える試みもおこないます。(通信回線の状況次第)。また、北朝鮮を脱出した女性に体験を語ってもらいます。

    主催:アジアプレス・インターナショナル
    共催:ウェブジャーナル・アジアプレスネットワーク(APN)
         女性ジャーナリストの会
    協力: デイズジャパン・関西サポーターズクラブ

1. <5月12日(金)>
   混乱つづくイラク 〜映像で見る、女性・子どもたちの現状〜
   ■玉本英子
   イラクの女性、子どもたちの現状、イラクヒロシマ、ハラブジャはいま
   ■坂本卓 
   武装勢力はいま
   ■綿井健陽
   バグダッド最新報告
   ■バグダッドをつなぐ生電話インタビュー
 〜参加者のご質問にバグダッドから現地スタッフが答えます〜


2.<5月13日(土)>
   北朝鮮はどうなっているのか 最新現地報告〜女性・民衆の苦難の現状を考える
   ■第一部 石丸次郎 内部映像による報告
   ■第二部 脱北女性が語る、北朝鮮の女性たち
          ★Aさん 55才 2004年ハムギョン北道より脱北、日本入り                               
     とき        2006年5月12日(金)イラク現地報告会 
              2006年5月13日(土)北朝鮮取材報告会 
               時間   両日とも  午後7時〜9時(午後6時30分開場)                                                                                                                                             
    場所   ドーンセンター  4階 大会議室(5月12日)
                5階 特別会議室(5月13日)
                ※料金 1000円 
           ご案内 http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html
           JR東西線大阪城北詰」駅2号出入口より西へ550m
           京阪・地下鉄谷町線天満橋」駅1番出口より東へ350m
           市バス京阪東口からすぐ
           大阪市中央区大手前1−3−49 TEL:06−6910−8500 
          ■ お問い合わせ TEL06−6373−2444(アジアプレス大阪事務所)