京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

第22回 AMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)の活動 

第22回三条御幸町メディアフォーラム(6月5日) ■□■ ─────
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■テーマ=「AMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)の活動
      ~ローカルなメディアの世界的な連携と今後~」
●日時=2006年6月5日(月)19:00~21:00(開場 18:30)
 ※月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています。
●場所=京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)
●お話=松浦哲郎(まつうらてつお)さん
    京都三条ラジオカフェ・ディレクター
 1976年石川県金沢市生まれ。京都大学卒業後、カナダで2年間、映像制作を学ぶ。東京の映像プロダクション勤務などを経て現職。「市民とメディア」をテーマに幅広い研究活動にも参加。2005年秋の「AMARCアジア・太平洋地域」結成大会で、東アジア
代表として理事に就任。2005年秋のインドネシア集会、2006年春のスリランカ集会(ユネスコ会議&AMARC理事会)に参加。今秋には、ヨルダンで開催されるAMARC世界大会にも参加予定。また、昨年から公営チェコ放送と提携してスタートした「ラジオブリッジ・京都~プラハ」のコーディネイトや京都在住の15カ国20人余の外国籍の人々による多文化・多言語放送プログラムの企画など、京都三条ラジオカフェの国際活動を担っている。
※AMARC(世界コミュニティラジオ放送連盟)とは、世界110カ国の3,000を超える非営利型コミュニティラジオ局等によって構成される国際NGO組織(本部:カナダ・モントリオール)。国際的な協力のもとに地域社会と市民参加型ラジオの発展に寄与することを目的とし、世界社会フォーラム等の国際会議に積極的に関与するとともに、国連
への働きかけも盛んに行なっている。
 NPO京都コミュニティ放送京都三条ラジオカフェは、2005年春、AMARCに加盟。現在、日本では唯一の加盟局でAMARC日本支部が置かれている。

 

とにかく哲郎さん、カッコ良かったです。世界のコミュニティラジオと日本のコミュニティFMをつないだ哲郎さんの功績は大きい。これから徐々に日本にもAMARCへの参加者は増えると思います。また、哲郎さんの英語を聞きたいです。(松浦さと子)

第21回 “radio on radio” radio as playful media -ラジオでワークショップをやってみよう- 上田信行さん

第21回月例会
「“radio on radio” radio as playful media -ラジオでワークショップをやってみよう-」

●日時●2006年5月8日(月)19:00~21:00(開場 18:30)
月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています。
●場所●京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)
●お話●
上田信行
出口朋美(むらさき) 
追手門学院高校英語科非常勤講師・詩人。

●プログラム●
今回のラジオカフェ・メディアフォーラムはワークショップ形式で試みます。
19:00~21:00までの2時間のワークショップは3つに分かれており、2つのワークショップの間に14分間の生放送があるというおもしろい構造になっています。
18:30-19:00 開場、カフェタイム
19:00-19:40 “poetry reading” workshop 詩をつくる楽しさを体験しよう!

William Burroughs(ウイリアム・バローズ)のカットアップという手法を使い、参加者の方々に詩作を体験していただきます。その後、グループで完成させた作品の展覧会を行います。
19:45-19:59 番組放送「詩がラジオと出会ったら」
内容要約:インターネットラジオ、Podcastingなどで、ラジオというオールドメディアが、先端表現メディアとして活躍しています。今回はポエトリーディングをコンテンツにその可能性を探ります。
20:00-21:00 "after the radio" workshop

第20回 台湾メディア事情―原住民電視台とコールインによる放送への市民参加 酒井亨さん 

第20回月例会
■テーマ=「台湾メディア事情―原住民電視台とコールインによる放送への市民参
加」

●日時●2006年4月3日(月)午後7時~9時(開場 午後6時30分)
●場所●京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)

●お話●

酒井亨(さかいとおる)さん ジャーナリスト 元共同通信記者 台湾民主進歩党国際部『台湾 したたかな隣人』集英社新書 『哈日族 -なぜ日本が好きなのか』 光文社新書  『台湾海峡から見たニッポン』小学館文庫 など著書多数。
台北市に昨夏オープンした「原住民電視台」について、放送レポート(近刊)に寄稿。

林怡蓉(りんいよう)さん 台湾出身 関西学院大学非常勤講師同大学院社会学研究科研究員 及び同学の21世紀COEプログラムのリサーチアシスタント 
共著『新版 パブリック・アクセスを学ぶ人のために』世界思想社主に放送制度と社会的コミュニケーションに関心を持ち、現在この課題について日本と台湾社会とを比較する論文に取り組む。

 

台湾で原住民族電視台がスタートしたばかり、酒井さんは当時、台湾に住んでおられましたが、このときはたまたま日本においででした。林さんも、台湾メディアのコールイン番組の調査から熟議民主主義について検討され、このあと学位を修得されました。(松浦さと子)

第19回 ~イラク戦争開戦3周年・イタリア人ジャーナリスト襲撃事件1周年~ 魚住真司さん(関西外国語大学)

イラク戦争開戦3周年・イタリア人ジャーナリスト襲撃事件1周年~
「米国テレビニュースの言質から見えてくるもの~「Fox News」と
「CBS Evening News」の比較を事例として~」

●日時=2006年3月6日(月)午後7時~9時(開場 午後6時30分)
 ※月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています。
●場所=京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)
●お話=魚住真司(うおずみしんじ)さん
 関西外国語大学助教授(情報メディア論)
 1965年尼崎市生まれ。米国シアトル市で育つ。
 NHK報道カメラマンを経て、現職。
 2004年~2005年までワシントンDCに滞在。
イラク戦争長期化やブッシュ再選は、「Fox News」による米国市民のミスリーディングが一因とも言われる。事実、メリーランド大学の研究など各種調査でも「Fox News」の視聴者は、事実誤認が多く、イラク戦争を肯定する傾向があるとの結果が出ている。
 今回は、2005年3月にバグダッドで起きた米軍によるイタリア人ジャーナリスト搭乗車襲撃事件を題材に、その報道のされ方が、米国の伝統的な放送ジャーナリズムのあり方と、どのように違うのか分析することによって、「Fox News」の世論形成の手法を明らかにする契機としたい。

 

魚住真司さん(関西外国語大学)はシアトル育ちのハワイ大学卒業、同志社大学大学院アメリカ研究科という筋金入りのアメリカ研究者であり、同時に民主主義の原点としての市民の言論・表現の自由の擁護者である。NHKカメラマンとしてそれを実践した経験もある。私がNHKをやめて“新しい時代のメディア像”を模索していた時、マスコミ学会で偶然魚住さんと出会った。私はそれからずっと魚住さんにアメリカのメディアの法やパブリックアクセス制度を解説してもらい、世界各地のパブリックアクセスの調査を同行してきた。アメリカのパブリックアクセス制度を確立した“伝説の元FCC(アメリカ連邦通信委員会)委員”、ニコラス・ジョンソンさんを日本に招いて、その原点を学生たちに教えるという熱血漢でもある。この例会では、イラク戦争開戦3周年報道において、アメリカの愛国主義テレビFoxの Newsと伝統的なリベラルテレビCBSの Evening Newsとを比較しながら、イラク戦争長期化やブッシュ大統領再選は、「Fox News」による米国市民のミスリーディングが一因ではないか、との分析をもとに議論した。魚住さんと私は『メディア・ルネサンス―市民社会とメディア再生』(風媒社)、『ネット時代のパブリック・アクセス』(世界思想社)でご一緒している。ほかに『「知る権利」と「伝える権利」のためのテレビ―日本版FCCとパブリックアクセスの時代』(花伝社)などの著書もある。       (津田正夫)

 

メディアの国際比較を語りと映像で解説くださって、とても刺激的でした。津田さんのパブリック・アクセス研究の正当な継承者だと尊敬しています。とくに、フェアユースに関しての知識はスゴイ。金山勉さんとの共同研究にも学びます。(松浦さと子) 

 

 

第18回 広告業界から見た市民メディアの可能性 鷲尾和彦さん(博報堂DYMP)

広告業界から見た市民メディアの可能性
●日時●2006年2月6日(月)午後7時~9時(開場 午後6時30分)
 ※月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています(午後10時30分終了)
●場所●京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)

●お話●鷲尾和彦(わしお かずひこ)さん
 博報堂DYMP「メディア環境研究所」( http://www.media-kankyo.jp/ )プロデューサー兼主席研究員。( http://www.media-kankyo.jp/contents/washio/index.html
 1967年兵庫県生まれ。1991年、博報堂マーケティング局配属。企業のブランド戦略及びインタラクティブメディア・プロデュース担当を経て2004年4月より現職。メディア環境の変化を捉えた
 新しいコミュニケーション・メディアづくりがテーマ。メディア・アクティヴィストとの対話とフィールドワークも続けている。また、「ポスト広告」をテーマとした「雑談」企画、『CAMP』を200年から主催。2002年より『広告』での連載を開始。現在「Webサイトのつくり方」を『編集会議』(宣伝会議)で連載中。JPPアワード「統合プロモーション部門」金賞(2003)、Globesアワード(2003)、JPPアワード「新しいメディア部門」金賞(2004)。また彼は「写真家」でもある。→ http://www.washiokazuhiko.jp/

 

鷲尾和彦(メディア環境研究所) 広告業界と市民メディア鷲尾和彦は、博報堂マーケティング局から「博報堂DYMPメディア環境研究所」に移られた方で、彼も「京都三条ラジオカフェ」に興味を持って頂いていました。何故興味を抱いておられるのかをじっくり聞きました。彼は写真家でもあって、とても多彩な方でした。(福井文雄)

第17回 市民メディアの可能性~インターネットと市民~ 浜田忠久さん(JCAFE)代表

第17回月例会
「市民メディアの可能性~インターネットと市民~」

●日時●2006年1月16日(月)午後7時~9時(開場 午後6時30分)
 ※月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています(午後10時30分終了)
●場所●京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)

●お話●浜田忠久さん NPO法人市民コンピュータコミュニケーション研究会(JCAFE)代表。

1959年、瀬戸内海の小島に生まれる。1988年からインターネットを利用し始め、
その可能性に目覚める。1991年、湾岸戦争中にNGOのためのコンピュータネット
ワークの拠点作りの必要性と可能性を実感し、準備を開始する。1993年、市民コンピュータ
コミュニケーション研究会を設立。1997年、ボランティア・市民活動の Web サイト
「ViVa! ボランティアネット」を開設。NPONGO、ボランティア団体等の
インターネット活用支援や、市民の立場からの情報社会への提言活動を行う。 

著作に『インターネットでわかったこと・できたこと』技術評論社、『インターネッ
トと市民 -NPO/NGO-の時代に向けて』丸善、『メディア・プラクティス -媒体を創って世界を変える-』せりか書房 などがある。

 

 

第16回 市民メディアを大いに語る!2005年終りの交流会 

第16回12月例会」を下記要領で開催します。
今年最後の例会ということで、二次会はどこかのお店で…という話も出ています。
皆様のご参加をお待ち致しております。
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■テーマ=「市民メディアを大いに語る!2005年終りの交流会」
●日時● 2005年12月5日(火)19:00~21:00
 ※月例会後、引き続き懇親会(二次会)を予定しています。
●場所● 京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)
●お話●
 (1)立命館大学龍谷大学京都女子大学京都精華大学
   学生が取り組んだ「京都三条ラジオカフェ聴視者&発信者調査」報告
 (2)第3回市民メディア全国交流集会 in 山江村(熊本県、9月開催)
   開催状況報告と今後についてのトークセッション