京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

第一日のプログラム

Mわぃわぃ開局10周年記念企画を前にして、今回の企画の案内をしましょう。
この企画には、いくつかの目的があります。

  1. 多言語・多文化コミュニティ放送局FMわぃわぃの歴史的振り返りと意義を確認しようということです。わぃわぃは、1995年阪神・淡路大震災在日コリアンが被災した同胞に故郷の言葉で情報や音楽を届けようと、ミニFM放送をはじめました。この活動が一体どういう刻印を残したのかについて、代表の日比野純一さんの基調講演を中心にして、その意義について語り合うことです。
  2. 10年間を経た中で、市民メディアはさまざまな分野へと広がっています。その広がりを全国の取り組みの中から確認していきます。在日外国人、アイヌ、ウチナンチュ、障害者、海外の運動をはじめとしたマイノリティとともに歩むNPO/NGOが自らを表現、発信していくアクションを起こしています。
  3. これらの活動に留まらず、より広い市民の中で市民メディアの実践が広がっていくように交流の輪を広げていくことです。

これらの目的を持って、発信者達と受け手達が震災から10年を迎えた神戸に集い、交流を深め、多文化社会を築いていく輪を広げたいと思います。
11月26日(土)第一部として、以下が開催されます。
午前の基調講演は、わぃわぃ代表の日比野純一さんのお話です。
10年間の思い出を込めて、熱く語ってもらいます。

午後のシンポジウムは、ドイツと韓国からのゲストを交えて市民メディアを海外からの視点を日本との比較を通じてその意義について語り合います。

シンポジウム終了後は、近接した会場で交流会が開催されます。そこでは、ゲスト、参加者、スタッフを交えて、長田や世界の料理をふるまいながら、楽しい語らいのひとときとなります。

我々精華大のポッドキャスティング・グループは、シンポジウム登壇者などには事前にインタビューして、参加者及び遠方の方にもシンポジウムの予備知識を提供するように考えております。できるだけ早く情報をネットにアップするようトライしていきます。

次回のブログでは、第二日の企画について案内致します。

以下が、企画の詳細です。
お申し込みはお早めに。

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10:30-12:00 基調報告「多文化・多言語コミュニティ放送局FMわぃわぃの10年と未来」
13:30-17:00 ドイツ、韓国、日本の市民メディアシンポジウム
      「市民放送と多文化共生」
       *パネリスト:
        ユルゲン・リンケ
          (ドイツ・オープン・チャンネル協議会議長)
          (オープン・チャンネル・ベルリン代表)
        朴 在榮(韓国放送公社KBS「開かれたチャンネル」
             プロデューサー)
        日比野 純一(FMわぃわぃ代表)
       *進行:松浦さと子(龍谷大学経済学部助教授)

17:30-21:00 車座になって市民メディアを語る大交流大会  
             with 世界の料理と飲み物と長田のそばメシ



日 時:第一部:11月26日(土)午前10時30分〜午後5時(午後5時30分から交流会)
    第二部:11月27日(日)午前10時〜午後4時
    第三部:11月27日(日)午後5時〜午後7時30分

場 所:11/26:神戸大学COE 神戸フィールドオフィス(アスタくにづか4番館3階)
    11/27:SITE KOBE(アスタくにづか4番館4階)
     *アスタくにづか4番館:神戸市長田区久保町6-1-1(JR新長田駅から徒歩7分

定 員:第一部:80名(交流会:100名) 第二部:200名  第三部:200名

参加費:第一部:無料 交流会:3,500円(学生2,500円)
    第二部:1,000円  第三部:2,000円



問い合わせ & 申し込み:
ツール・ド・コミュニケーション
E-Mail tdc@tcc117.org 電話 078-739-5650 FAX 078-739-5655
申し込み専用ホームページ:http://www.tcc117.org/fmyy/forum01/form.html
〒653-0041 神戸市長田区久保町6-1-1-201アスタくにづか4番館



<報告団体・出演者の紹介>
○ドイツ・オープン・チャンネル
 1984年、西ドイツで商業放送開始と同時に始まったオープン・チャンネル。受信料の一部を用い州ごとの運営により高齢者、女性、在住外国人ら多様な市民が自ら制作した番組を自らの責任で放送している。

○KBS「開かれたチャンネル」
 かつては軍事政権、現代は大資本に言論が支配される危機を切実にした韓国で放送法が改正され、公共放送KBSに義務づけられた番組。2001年度から女性団体を皮切りに、労働団体、環境団体、消費者団体など多様な市民が意見を発信している。