京都メディアフォーラム例会記録(2004.7~2011.12)

京都メディアフォーラム例会記録

第4回 京都からの発信4 神谷 雅子さん(京都シネマ 如月社 社長)

 

 

「京都からの発信を考える/Vol.4」
●日時●2004年10月4日(月)午後7時~9時
●場所●京都三条ラジオカフェ店舗(三条通御幸町角1928ビル1階)
●お話●神谷 雅子さん(2004年12月にミニシアター「京都シネマ」を開館する如月社
社長)
1956年 香川県生まれ。
立命館大文学部卒業後、地元紙記者を経て、映画館「京都朝日シネマ」の立ち上げに
携わり、1990年支配人に就任。雑誌での映画論執筆、京都映画祭の委員、KBS京都
番組審議委員など、映画&メディアの分野で幅広く活躍。2003年1月の「京都朝日シ
ネマ」閉館に伴い独立。2003年3月に如月社を設立し、新たな映画館づくりに取り組
む。2004年12月には同社が運営する3スクリーン構成のミニシアター「京都シネマ
四条烏丸に開館する予定。(アジア・ヨーロッパ発映画、アート系映画、ドキュメ
ンタリー、学生の自主制作映画などを上映する映画館。)現在、立命館大学非常勤講
師も兼ねる。

 

メディアフォーラムの初期には、まず「京都から発信している人」に聞くというシリーズで何回か企画しようということになっていた。その4番バッター、神谷雅子さんは朝日会館で、アート系映画の「京都シネマ」を率いてきたプロデューサー。いろいろのいきさつがあって、2004年に四条烏丸の現ビルに引っ越し、画期的な単館アート系3スクリーンの劇場をオープンさせたばかりだった。興行主としての意欲や実績もさることながら、太秦の映画資源の活用、京都の各大学の映像教育との連携やネットワーク、無名の作家たちの育成や京都での映画祭のバックアップなど、多面的な活動にも熱心に取り組んでいて、そうしたオーラいっぱいの神谷さんの夢や目標を共有したいというのが、当時の運営委員の思いだった。学生の映像教育にもつながるこうした活動を、私も心から応援していたし、京都シネマでも関連するイベントでも多くの学生が育てられてきた。実はこのフォーラムは、後に京都シネマでの『ザ・コーブ』上映妨害騒動(2010年)で、私たちが上映支援のアクションを起していったことの、基礎的な信頼関係にもつながった。       (津田正夫)

 

 神谷雅子さんは若い時からの友人でした。「京都朝日シネマ」時代には京都の映画づくりにも取り組み、ちょうど「京都三条ラジオカフェ」の開局と前後して如月社を設立し社長に就任します。2004年末の「京都シネマ」開館まで苦労されたと思いますが、立命館大学映像学部の教授も勤められました。(福井文雄)